楽園の雪

深々 雪が舞う 夢の中 迎えに来る
遠く旅したね  凍えそうな 闇の中

しんしん 静けさに 洗われてく 身も心も
解き放された  迷路に今  花を添えて

暖かい腕の中  守り続けたものが
今にも 消えそうで 繋いだ手を離せない

限りある命だと  詞って振り返る日々
いくつの過ちと  いくつもの罪を 数えただろう

そして優しくなれる  あまりに早すぎたと
最後の冬を逝く さざんかのように 散ってゆく

深々 雪が舞う  夢の中を 迎えにくる
遠く旅したね  たどりついた  楽園  楽園



----------------------------
天空のエスカフローネサントラより

美しきこの星
天に光を 大地に恵みを
心に翼を
美しきこの星
心に白き翼ある者たち
汝は 優しき想いに
導かれし者


----------------------------
祈り〜モンラム

空の頂から 
いつもいつも見守っていて下さい
私はここにいます

草原を切り裂く風は いつも唐突に
冷たい季節をつれてくる
たてがみを震わせ 細く空に放たれた 
馬の嘶きは悲しい
陽の沈む大地に 白く昇る沢山の竃の煙
集落の中 
ただひとつ煙の上がらぬ家へ帰る

空の頂から 
いつもいつも見守っていて下さい
お父さん お母さん
私はここにいます

三日月は弓となり 遠く旅する人に
想いの矢を運んでゆく
夜空を駆け 落ちてくる流星は 
誰かに向けた道しるべ
明かりの灯る集落に 甘く漂う宴の香り
ざわめきを抜けて 
ただひとつ明かりの灯らぬ家へ帰る

空の頂から 
いつもいつも見守っていて下さい
お父さん お母さん
愛しい貴方 
私は ここにいます

(サンスクリット語詞 ⇒ 日本語訳)