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☆天真
神馬(スレイプニール)の聖獣。
瑠海皇である頼久がエルファリアの召喚により人間のマスターを持つまで、彼のまどろみを護り続けた若き魔法戦士。 幼い頃迷い込んだ瑠璃宮において、卵の中の頼久に対面した事があり、ずっと憧れを抱いていた。 しかし、人間の手によって傷つき壊れようとする彼の姿に苛立ちを覚え、それがただの憧れではない事にも気付いてしまう。 |
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☆泰明
夜蝶(パピヨン)の聖獣
ヴィジョンとしての自覚もなく、まだ羽根もないような幼児期に友雅に拾われる。 ヴィジョンである事ももちろんだが、やけに現実離れした美貌の子供で、友雅と供に在るうちに何か、他の人間に対するのとは違う感情を感じ始める。 だが、彼の求めているものが自分ではないと知った日、皮肉にも少年は真実の姿へと生まれ変わる。それは、聖獣としての成長の証であった。 |
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☆永泉
エルフ(カードマイスター)
優れたヴィジョン使いとしての能力と超常魔道師としての力を併せ持つ青年。これは世間には公表されていないが、彼はカードマイスター最高位の「ヴィジョンマイスター」の称号を得ている。 ティエラにおいては、数十年ぶりに認められた称号であるが、生来の気質なのか、彼はそのように大きな力を持つ魔道師のイメージからはかけ離れた、おっとりと優しい青年である。 ある日、夢のように美しい子供、泰明に出会い、その美しさの奥にある刺のような哀しみに気付き、それを癒したいと思う。世間と言うものから隔絶された修行世界にいた永泉には、次第に心惹かれていくそれが同情とは違うものだと、すぐに気づく事が出来なかった。 |
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☆イノリ
竜(ドラゴン)の聖獣
ソーンの焔麗宮に仕えるドラゴン族、長の孫にあたる。 負けず嫌いで明らかに自分より強い者に突っかかって行っては、痛い目を見ている。同じ火の者でそれを束ねる精霊王である火醒皇、蘇皇の事を実の兄のように思っているが、それを素直に表に出したことはない。ある事件を境に、全てを拒否した蘇皇の冷たい態度に腹をたて、焔麗宮の離れを火炎撃でフッ飛ばしてしまった過去がある。
ちなみに、その罪は蘇皇の一言で不問に処され、それはそれでまた、腹立たしいらしい。 |
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☆詩紋
天使(エンジェル)の聖獣
各属性を統べる精霊皇達と、エルザード城を繋ぐ、伝令の役目を持つ天使の子供。素直で愛らしいが、芯は強く頑固な一面をも持つ。
右と左の翼の大きさが僅かに違うのは、火の精霊王の宮殿に赴いた折、竜の子供イノリの八つ当たりの巻き添えを食って、左の翼に怪我をしたからである。
その時の怪我は、蘇皇の力によって癒されている。 ただ、その事を気にしてか、イノリが自分を避けるようになったのが、とても哀しく思っている。 |
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☆鷹通
ヒュムノス(超常魔道師)
厳しい戒律の中に生き、研究にいそしむ青年魔道師。
初めて会った地球人、友雅には研究対象として非常に興味はあるものの、近付いて彼にからかわれるのが苦手。 聖獣使いではないが、どうにも聖獣に好かれる性質らしく、彼らの導きでソーンにも良く現れては、研究の足しになるものはないかと探し回っている。 カードマイスターである永泉とは顔見知りである。 |
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☆藤姫
白兎(ホワイトラビット)の聖獣
水属性の者でありながら、地上に生きる白兎族の幼き巫女姫。 現在は、水の精霊王瑠海皇の主宮である水晶宮の未来見の間の主人。 瑠海皇に次ぐ高位の賢者と同格の地位にあり、その力を以って地上と海を繋ぐ立場にもある。
聖獣王の姫、エルファリアを実の姉のように慕っている。 |