守リタイモノ 君を抱き締めたのは偽りじゃない 君を守ろうとしたのも嘘じゃない なのに ボクは君を『誰か』と重ねてる 『誰か』を守ろうとしている 『誰か』を抱き締めようとしている じゃあ……誰を？ 誰を守ろうとしている？ 誰を抱き締めようとしている？ 【本当に彼を愛しているの？】 ボクが守りたいもの ボクが抱き締めたいもの それは… “捨てられた過去のボク”

純白すぎた天使 純白な暗殺者よ あなたは何故誰かを殺すの？ 『あの方のために。』 何故罪を犯すの？ 『これは罪じゃない。罰を与えているだけ。』 あなたはどうしてそこまで愛し続けるの？ 『あの方は僕の全て。大好きな親友に裏切られても 　あの方は決して僕を裏切らない。』 どうしてあのとき大切な親友を殺したの？ 『悪いのはあの子。あの方のために僕らは生きている。 　なのに、あの子は裏切った。 　だから僕はあの方の言葉を信じた。』 言葉……？ 『「裏切り者は殺せ」』 【神よ、あなたは本当に自らが子を愛していますか？】 ★

天使の欠片たち 物心ついたときから探していた 自分の失ってしまった『何か』を ＊　＊　＊ 育てたあの女性は言った　『悪魔の子』 育てたあの男性は見なかった　『見るだけで呪われる』 ＊　＊　＊ ここに居場所はない ここに求める物はない ここにいれば彼らが来る だから旅だった

天使の抜け殻 聞こえる…翼《わたし》の声が…… 来る……本当の身体を求めて…… 泣いている…私が失った心をどうしていいのか分からず 迷ってる………私の身体に帰ることを…… でも、私には何も出来ない ただ、今は…今だけは……… 何も考えずに眠りたい………… ★

天を仰ぎし者 どんなに抱き締めてもその瞳に僕は映らない どんなに君を愛しても君は僕を愛さない そうやって君は空を見続ける 何もない真っ青な空を… 君はいつか羽ばたいていく その両手に空を抱き締めて… その瞳に青を映して… 僕を残して･･･ ★

神に捨てられた天使 神は残酷以外の何でもない。 あの子と愛しあったことを罪だというのなら どうして私を罰しない？ あの子は下級天使で私が最上級天使だからか？ ここは死すら存在しない残酷な楽園。 あの子は両の羽根を切られ、人間界へと追放されたのに 何故私はここにいる？ 翼があっても愛するあの子に会えなければ意味はない。 空を飛ばなければ翼の意味もない。 翼の意味が無くて何が天使だ。 人を救うはずの天使が愛する者を救えないなんて…。 神よ。 あなたを誰よりも愛していた自らの子を あなたは捨てた。 そして、あなたを誰よりも憎んでいる私を あなたは側に置いている。 誰よりも神聖で残酷な神よ。 今すぐ私を…殺してください……。

薔薇の烙印 誰にも渡さない。 誰にも触れさせない。 誰にも傷つけさせない。 君を傷つけて良いのは僕だけだから…。 君を愛して良いのは僕だけだから…。 薔薇の烙印。僕がつけた永遠に消えない傷。 そうすれば君は僕を忘れない。 そして、僕だけを見てくれる。 愛している……君だけを……。