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☆蘇皇
朱金の髪、緋色の瞳、炎を纏いつかせた巨大な緋色の翼を持つ、不死鳥の聖獣。
「緋翼の蘇皇」とも呼ばれている。
火属性の精霊王「火醒皇」の位にあるが、現在は地球人のマスター「日向星弥」の元、少女のヴィジョンとして落ち着いている。 星弥をただのマスターとして以上に認識し、
己の全てで少女を守ろうとしている。
聖獣王の姫君、エルファリア王女とは、幼馴染でもある。 |
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☆日向星弥
蘇皇の導きにより、地球より召喚された12歳の少女。 性別を超えた天子の如き無垢な存在。
動物と心を通わせ、その声によって人々の心に安堵をもたらす。 蘇皇を心から信頼し、その存在を幼いながらに「特別」の者として認識している。 人懐こく、ソーンへの来訪の折、王女エルファリアに気に入られソーン来訪、エルザード城への出入りの自由を許されている。
その身の内に秘められた、他の人間とは異なるものは、未だ目覚める気配はない。
その事に気付いているのは、今のところ、蘇皇とそしてもう一人、星弥の兄斗南(となみ)のみ。 |
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☆頼久
水属性の者らを統べる、精霊王「瑠海皇(りゅうかいおう)」の位にある、人魚の聖獣。
現在は人である「橘 友雅」という聖獣使い(ヴィジョンコーラー)をマスターとしている。
濃紫の髪に闇の如き、瑠璃の瞳の美しい聖獣であるが、彼には他の人魚のような虹色の尾ひれはなく、人間と同じように二本の足を持っている。 聖獣としての力を解放するとき、背中に翼のように巨大な、1対の背びれが出現する。
無理矢理の孵化によって、記憶を封印され、その封印が解けた後も、起こった悲劇に心を閉ざし、エルファリアの召喚まで、瑠璃宮でまどろみつづけていた。 |
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エルファリア王女
今回のティエラの危機に際し、精霊王の役目を放棄していた蘇皇と頼久を召喚し、ヴィジョンに復帰させた張本人。 「純白の姫君」の通り名に相応しく、美しく清らかな王女。
☆御心は慈悲に満ち、その優しい想いから、過去に捕らわれたままの二人の精霊王を救いたいと、今回の召喚に踏み切った。
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☆橘 友雅
今回のティエラへの地球人大量召喚以前から、ティエラに住んでいるという、謎の人物。
ソーンへの出入りも自由らしく、ちょくちょく訪れては、郊外にある「ガルガンドの館」の女主人の屋敷に入り浸っていたが、頼久のマスターとなってからは、その訪ないも無くなったと言う。
「哀しくて美しいものが好き」だという、退廃的な趣味を持つ、美しい男。
聖獣使いとしての能力が高く、地球人の聖獣使いと言われているが、真実かどうか、定かではない。
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☆頼忠
いくつもの時をを超え、いつかの時代に生まれる水の精霊王。
その本性は魔竜。戦士の種族でありながら、魔道にも秀でた少年王。
その時、瑠璃宮は水中にありながら巨大な氷塊に閉ざされ、
王は守護者もないままに玻璃の卵より孵化したという。
最上級の聖獣でありながら、その姿は幼い少年のまま時を経ても成長の兆しはない。
産屋であるはずの瑠璃宮の中、卵の宿る水柱を通して時を渡る術を持つ、唯一の存在。
どんな事にも心を動かさない彼は、ずっと考え続けてきた存在に出逢うため、時を遡っていく。 |